ハイクラス副業

「鳥取県で週1副社長」 ~鳥取県内企業100社が副業・兼業人材を募集~

日本一人口の少ない鳥取県では、鳥取県内企業の経営課題解決のため、県内企業100社が都市部ビジネス人材を副業・兼業で募集する。県内企業の抱える課題は、経営戦略の見直し、マーケティング強化、人材育成・組織開発など、多種多様だ。様々な領域で活躍する都市部ビジネス人材に、企業の経営課題解決に繋がるアイデア出しや企画・実行を担ってもらう。

鳥取県では、地方版ハローワーク「鳥取県立ハローワーク」の無料職業紹介機能と、鳥取県と内閣府が協調して実施する「とっとりプロフェッショナル人材戦略拠点」の人材スカウト機能を組み合わせた全国初のビジネス人材誘致プラットフォームを構築。戦略的経営を目指す県内企業経営者と都市部ビジネス人材を同プラットフォームでワンストップサポートを行っている。これまでに、新商品開発や販路開拓、海外事業展開など、県内企業が成長型企業経営に転換していくため、高度な専門性や豊富な経験を有する都市部のビジネス人材を移住就職やプロジェクト的な副業・兼業により数多く誘致してきた。

移住就職から副業・兼業による関係人口づくりへ  鳥取県の新たな挑戦が始まる

「 鳥取県立ハローワーク 」 所長 北村 勇治(きたむらゆうじ)さん

「鳥取県立ハローワーク」 所長 北村 勇治(きたむらゆうじ)さん

中国地⽅東部に位置する⿃取県は、北は日本海に面し、鳥取砂丘をはじめとする白砂青松の海岸線が続き、南には、中国地方の最高峰・大山をはじめ、中国山地の山々が連なる。松葉ガニや⿃取和⽜に代表される豊かな⾷の恵みや県内各地に湧く温泉、職住接近の環境などが⾒直され、2020年度の都道府県⽣活満⾜度ランキング(ブランド総合研究所)では5位に⼊っている。
一方で、人口55万人と全国47番目の鳥取県では、地域企業の人材不足が加速度的に高まっており、地域や産業の維持・成長をどのように図っていくか、ということが大きな課題となっている。2007 年より移住・定住支援施策に力を入れ、地域で活躍する移住者も増えるなど一定の成果をあげているが、近年では近隣の地域間競争の激化を受け、移住者数も伸び悩んできている。

そこで、現在力を入れているのが、「副業・兼業による関係人口づくり」。都市部の大企業で副業の解禁が進んできている昨今、移住就職をしなくとも、月に数回などの負担のない範囲で副業として鳥取県内企業に関わる働き方が可能になってきている。

「いきなりの移住就職はハードルが高いですが、都市部の大企業等で働きながら、オンライン等で月に数回程度でも副業で関わりを持っていただけるような関係人口のパートナーを増やしていきたいです。その結果として将来的な移住就職に繋がってくれればありがたい。」と、「県立鳥取ハローワーク」所長の北村 勇治さんが語るように、副業・兼業という新しい働き方によって、鳥取県と繋がりを持つ関係人口の輪を広げていきたい、ということが狙いだ。

これまでも他県に先駆けて、副業・兼業での都市部ビジネス人材の県内企業への誘致に取り組んできた鳥取県では、2019年から「とっとり副業・兼業プロジェクト」を本格始動。そして2020年度は60社の企業に対して90名以上の都市部ビジネス人材が副業・兼業でマッチング、全国トップのマッチング実績を誇っている。「副業・兼業だと気軽に鳥取県内企業との関わりが持ちやすいと思います。また、副業・兼業人材を受け入れた県内企業のアンケートによると、90%以上が副業人材の活用によって経営課題が解決した又は進展していると回答しています」と北村さんは語る。コロナ禍の今だからこそリモートでも地域企業の経営に参画できる副業・兼業ならではの出会いや課題解決が生み出されつつある。3年目となる2021年度は、100社100名の副業・兼業人材の受け入れにチャレンジする。

地域企業の成長には、経営者のカウンターパートとなる都市部ビジネス人材の力が必要

写真左から、「鳥取県立ハローワーク」課長補佐 細田 浩一(ほそだこういち)さん・所長 北村さん・ 「 とっとりプロフェッショナル人材戦略拠点 」 戦略マネージャー 松井 太郎(まついたろう)さん

写真左から、「鳥取県立ハローワーク」課長補佐 細田 浩一(ほそだこういち)さん・所長 北村さん・ 「 とっとりプロフェッショナル人材戦略拠点 」 戦略マネージャー 松井 太郎(まついたろう)さん

地域企業にとっても、自社の抱える経営課題に対してカウンターパートとなる副業・兼業人材は、経営上欠かせない存在となりつつある。
「コロナ禍において急速に経営環境が変化したこともあり、会社を存続・成長させるために中核人材を採用したいものの、正社員だと勤務日数や年収面でオーバースペックとなり、採用意欲と共に事業成長の機会も失っているように感じます。かといって、経営コンサルタントに払える資金力が十分にあるわけではない。いま地域企業に必要なのは、都市部でビジネス経験を豊富に積み、それぞれの専門分野を持ったビジネス人材の力を借りることだと思います。」県内企業の経営課題解決や人材採用支援を行う「とっとりプロフェッショナル人材戦略拠点」戦略マネージャーの松井 太郎さんは語る。
成長戦略や経営革新の実現のため、県内企業では様々なポジションで副業・兼業人材を求めている。オンライン化に対応する営業・集客戦略の立案、業態変容に対応していくための新たなビジネスモデルの構築、生産性向上のための人材育成や社内業務効率化など。副業・兼業を考える人材にとっては、これまで培ってきた経験を活かして、経営に携わるチャンスは多様に広がっている。
「都市部の大企業では当たり前とも言える知識やノウハウが、県内企業にとっては目から鱗だったりします。副業・兼業人材にとっては、大きな組織だと感じることの少ない、自身の仕事がダイレクトに事業成長や経営課題の解決にインパクトを与える実感を持てることが、鳥取県で副業をすることの大きなメリットの一つだと思います。」(松井さん)県内企業で副業をする人材は、どちらかと言うと『収入』よりは『自己成長の機会』や『キャリアの仮説検証』を目的としている場合が多いとのこと。
最後に、副業・兼業人材への期待を、北村さんはこう話す。「月数回などのライトな関わり方でもいい。地域の活性化に貢献したい、中小企業の経営に携わりたい、鳥取県に興味関心がある、など各々の自己実現の一つの手段として、副業・兼業を通じて鳥取県の関係人口のパートナーになっていただけると嬉しいです。」

※今回の鳥取県内企業での副業求人は、パーソルイノベーション株式会社が運営する地方特化型副業マッチングプラットフォーム「Loino(ロイノ)」上にて掲載しております。詳細は以下のリンクよりご覧ください。

応募する

※必ず現勤務先の副業関連規定をご確認の上、ご応募ください。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • linkedin
  • line